医療脱毛の普及――それでも「脱毛しきれない毛」が残る理由

「医療脱毛を何回も受けたのに、どうしてこの毛だけ残っているんですか?」
診察をしていると、このような疑問を持っている方は少なくありません。
先に結論をお伝えすると、医療レーザー脱毛は非常に広く使われるようになった一方で、レーザーだけでは処理しにくい毛があります。
白髪や、レーザー脱毛後に残った毛、硬毛化した毛、ほくろから生えている毛などです。
私は、こうした「最後に残った毛」に対する選択肢をつくりたいと考え、針脱毛を専門的に扱うTOKYO NEEDLE CLINICを開院しました。
① 医療レーザー脱毛がここ10年で一般化した背景
10年ほど前と比べると、医療脱毛はかなり身近なものになりました。
以前は「脱毛」というと女性が美容目的で受けるイメージが強かったと思いますが、現在では女性だけでなく、男性のヒゲ脱毛や全身脱毛、介護を意識した脱毛など、年齢や性別を問わず相談されるようになっています。
医療レーザー脱毛は、毛の黒い色、つまりメラニンに反応するレーザーを照射し、その熱によって毛をつくる組織にダメージを与える方法です。
一度に広い範囲を照射できるため、ワキや脚、腕、ヒゲ、VIOなど、ある程度まとまった範囲の毛を減らしていく治療に向いています。
そのため、現在の医療脱毛ではレーザー脱毛が中心的な選択肢になっています。
一方で、ここで知っておいていただきたいのが、すべての毛を同じように処理できるわけではないということです。
② 医療脱毛をしても残る毛があります
「医療脱毛が効かない」と感じて針脱毛について調べている方の多くは、実際にはレーザー脱毛そのものが全く効かなかったというより、レーザーでは反応しにくい毛が最後に残っているケースがあります。
代表的なのが白髪です。
レーザーは毛のメラニンを利用して熱を発生させるため、メラニンがほとんどない白髪には反応しにくくなります。
また、レーザー脱毛後に一部の毛が太くなったり濃くなったりする「硬毛化」がみられることもあります。
さらに、ほくろの上に生えている毛など、皮膚の状態によってレーザーを照射しにくいケースもあります。
そのほかにも、何度かレーザー脱毛を受けて全体としてはかなり減ったものの、数本だけ毛が残っているという方もいます。
こうなってくると、広い範囲をまとめて処理するよりも、残っている毛を1本ずつ処理する方法が選択肢になります。
その一つが針脱毛です。
針脱毛では、毛穴に細い針を挿入し、電気を流して毛をつくる組織に作用させます。レーザーのように毛の黒い色を利用する方法ではないため、白髪なども治療対象として検討できます。
ただし、1本ずつ処理するため、広範囲に大量の毛が残っている場合には時間や費用がかかります。
そのため私は、レーザー脱毛と針脱毛はどちらが優れているというものではなく、毛の状態によって使い分ける治療だと考えています。
③ 針脱毛専門クリニックを開こうと考えた理由
TOKYO NEEDLE CLINICをつくろうと考えた理由は、医療脱毛が普及したからこそ、その先のニーズが増えていくと考えたためです。
レーザー脱毛で大部分の毛がなくなれば、今度は最後に残った数本が気になるようになります。
- 白髪だけ残っている。
- ヒゲの一部分だけ残っている。
- 硬毛化した毛が気になる。
- ほくろから生えている1本を処理したい。
- 産毛を硬毛化させずに処理したい。
こうした悩みは、広範囲を効率よく減らしていくレーザー脱毛とは少し性質が違います。
私は、すでに脱毛を経験している方が「あと少しだけ処理したい」と思ったときに相談できる場所が必要だと考えました。
そこで、1本単位の毛に向き合う医療脱毛として、針脱毛を専門的に扱うクリニックを開院することにしました。
当院では
TOKYO NEEDLE CLINICでは、すべての毛に針脱毛をおすすめするわけではありません。
毛の本数や色、太さ、これまで受けてきた脱毛治療などを確認したうえで、針脱毛が適しているかを判断します。
広い範囲に毛が残っている場合など、針脱毛以外の方法を検討したほうがよいケースもあります。
「医療脱毛を受けたけれど、この毛だけ残っている」
そんなときの選択肢の一つとして、針脱毛を知っていただければと思います。
治療についての注意事項
針脱毛は自由診療であり、公的医療保険は適用されません。
治療では、毛穴に細い針を挿入し、電気を流すことで毛をつくる組織に作用させます。必要な施術回数・期間は、毛量、毛周期、施術部位などによって異なります。
費用については、当院の料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用として、施術時の痛み、赤み、腫れ、むくみ、出血、かさぶた、毛嚢炎、色素沈着などが生じる可能性があります。症状の程度や経過には個人差があります。